index< 日誌 < j生理的情緒< 24c-40「異なる世界」p6


1、バランス。

自分の身体が受ける刺激の感覚自体は、何の意味もないし、何の意味も持ち得ない。それはただ強いか弱いかだけの物理的強弱の無機的な世界に過ぎないのである。

しかし、これが自分にとって何らかの意味といったものを持つのは、それが自分の中で、他の感覚の記憶と結びついたときなのである。刺激の感覚といったものが、自分の中の、他の感覚の記憶と重なり、繋がり、行き交い、連鎖と連想を繰り返しながら、何らかの無意識の記憶と結びついたのである。

このような自分の外の刺激に対する無意識の記憶の、重層的で複合的、そして混乱した全体としてのバランスが、私たちにとっての情緒の世界を作り出しているのである。

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2018-0915-0923