index< 日誌 < d無意識< 24c-43「白い夢」p3 |
僕は、自分の中で失われ忘れられていた、無意識の記憶の世界を見ていたのだ。そうして、幻のような白い火花が暗示し導くところの、祈りと救いの世界を見ていたのだ。「白い火花」は灯りであり、、それは啓示であり、そして目覚めと祈りの世界なのである。 それは、闇の世界から光の世界への裂け目であり、出入り口なのだ。現実という拘束と、越えてはならない壁を越えてしまったのだ。肉体から精神が抜け出して、そして自由を目指したのだ。 現実がめくれて、途切れて行って、剥がれて、そしてその奥からまばゆいほどの光が僕を包み、そして導いている。「白い火花」とは、現実の世界から見てはならない、あちらの世界を見ていたのだ。壁の向こう側の届いてはならない世界を見ていたのだ。 |