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僕は現実の世界に、ありもしない祈りの世界を見ていて、そしてそれを発見し、その中をさ迷い続けているのである。真昼の世界に目を開けたまま夢を見ている。それは実におぞましい夢の世界である。おぞましい? そうだ、それでよいのだ。 そんなことはどうでも良いのだ、他人から見ておぞましかろうと汚かろうと、そんなことはどうでも良いのだ。世界中の誰から、どう言われようとも、そんなことはどうでも良いことなのだ。 僕には、ただそれがとっても嬉しくて楽しく、そしてそれこそが僕の希望そのものだったのだ。僕には、それしかないと思えたのだ。 |