| index＜ 日誌 ＜ d無意識＜ 24c-45主観の現実① 「幸福」p8 |
| そして、このようにして世の中の秩序と平和が達成されているのである。それは要するに、上下の人間関係に基づく、固定した人間同士の間のキズナがそうなのである。 ただし、それは多くの人々にとっての幸福であり、それは少数の人々にとっては不幸なのであって、しかしまた、そうして世の中が成り立っているのである。少数の不幸の上に多数の幸福が成り立っているのである。そして、これがシステムであり、政治体制というものなのである。 しかしまた、こうしたことが反面、世の中の活気と元気の源ともなっている。憎しみと怒りが人間をして行動へと駆り立てるのである。そしてそこにまた、幸せや喜びを感じてもいるのである。それは、人間が人間であろうとする限り、そうならざるを得ないのである。 |