index< 日誌 < d無意識< 24c-45主観の現実@ 「幸福」p8 |
しかしまた、そうやって政治体制と社会のシステムといったものが強固なものとして定着して行くのである。何も自分で考えず、また、自分で考える人間を排除し抹殺することによって、問題自体が起こらないようにしてしまうのである。 個人というのが、自分の考えがなく、自分で生きて行くこともない、そうした世界である。そうした生き方しか許されない世界なのである。感情や生き方や思考自体が他人によって押し付けられ、強制されたものだけで成り立っていて、個性もプライバシーも存在しない、そうした人型ロボットの世界である。 そして、そこで生きる多くの人々にとっては、それが幸福なのだと信じているし、そしてこれが自分自身の心の拠り所にもなっていて、自分自身の信仰と存在の理由になっているのである。 |