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3、感覚が感覚を見ている。

私たちが何かを「知る」ということは、このことを意味している。従ってまた、私たちが現実の世界で見るもの触れるものといった、そうした感覚の共有と交流自体が、すでに自分自身の記憶の世界を仲介して見ている。

あるいは、このような記憶の世界なしに、そうした認識自体が不可能なのであって、このような意味で人間にとっての現実の世界とは、自分自身の感覚の世界を意味している。

現実とは自分自身の感覚の世界なのである。そうして感覚が感覚を見ている。現実とは自分の中で反射して映し出された、自分自身の感覚の世界なのである。

戻る。              続く。

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2018-0923-1002