index< 日誌 < s設定< 24c-51「映し出される記憶」p5 |
感覚は、感覚に対して何かしらの理由が必要なのである。そうでないと感覚は感覚を喪失してしまう。自分の中で感覚が消えてしまう。そしてこれが訳の分からない意味不明な夢となって現れているのである。 単なる感覚の刺激といっても、それが自分の中で営まれる以上、それは刺激を離れた感覚の感じ方として行われていなければならず、そうしたことが夢の原因になっているのである。 そしてこのような外からの刺激に直接の関係がないにも係わらず、それと隣接し、随伴し、あるいはそれらとの時間的な順序との関連性の中で、それらをムリヤリ総合した全体としての、支離滅裂な物語りとイメージを捏造しているのである。 |