index< 日誌 < s設定< 24c-51「映し出される記憶」p5 |
見える構図の中の点や線といったものが、自分の中で何かしらの意味を持つものとして見えてもくるし、また、そのように関連づけられ、そしてその意味の下に秩序づけられ、レイアウトされ繋がって行く。これは夢や幻、そして錯覚の世界なのである。 だからこれは見える現実の世界を見ていると言っても、実際には、自分自身の精神の世界を見ているのである。何にでもなるし、どうにでもなる世界なのである。そしてそれは、このような自分自身の気まぐれで無意識の世界を見ているのである。 だからまたそれは、自分にとって見れば果てしなく純粋で、正直で、素直な世界なのである。それは何もかもが、このような自分自身の気まぐれと思い込みだけで成り立っている世界なのである。 これは夢と幻、そして幻想と幻覚、錯視と誇大拡張された誤解と思い込みの世界なのである。 |