index< 日誌 < ai原理< 24c-55遺伝と適応H 「時間の座標」p4 |
当事者たる本人が、遺伝と適応の間を行ったり来たりしているのである。それは言い換えると、持って生まれた肉体の記憶と、そしてその後の経験の世界である。 そして、これでもって、これを基にして私たち人間は生きているのである。これは自分にとっての時間のことであって、そしてまた、主体たる人間の自律的な必然性を意味している。自己の自律した必然性がもたらす、自己の変化の過程が時間なのである。それは時間という座標軸なしには理解の出来ないものなのである。 自分自身の現実の肉体と、その構造がすでに与えられた遺伝的なものであって、そして自分がこの世に生まれ出た後の経験が、後天的な適応が支配する世界なのである。 |