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稲作の場合、人口が密集しており、コミュニケーションというのが空間的に近い者同士で行われる。従って、声を張り上げたり、自分を目立つように大きく見せる必要もない。 広い作付け面積を必要とする麦の栽培や、あるいは遊牧をメインにする生産様式では人口自体がまばらで、声を上げて、手を振ったりして自分を目立つようにしないことには、コミュニケーション自体が成り立たない。 だからこの場合、稲作が主体の集団的農耕の東アジアとは異なり、自己主張がハッキリして来るし、ハッキリさせなければならず、また同時に「横並び意識」というもの自体が無い。「横並び意識」が根付くこともなく、その必要もなく、それが出来る条件もない。 |