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そしてまた、このような形式の前提があってこそ、始めて私たちは何かを見たり、聞いたり、感じたり、考えたりすることが出来るのである。また、言葉や感情といったものを他人と共有することが出来るのである。それは意識と思考の形式であって、作法なのである。 すなわち、人間の生理や表情、仕草・身振りといったものは、それ自体が自分自身の生存の仕方であり、その現実のカタチなのである。そしてこの見える現実の世界においてこそ、自分を確かめ、認め、そしてそれを基に何かを感じたり、意識し、考えることが出来るのである。 また、他人とそれを共有したり共感したりすることが出来るのである。そして現実とは、このような象徴と印象、サインと暗示の世界なのである。そうして記号化された暗黙の了解と、そして何かへと誘う符号化された世界なのである。 |