index< 日誌 < s設定 < 24c-93象徴の世界 「暗示」p3 |
否応(いやおう)なく自分をいざない、それへと導いて行くところの暗示やサインのようなものである。どうしようもなく、逆らうことも逃げることも出来ずに、それへと導かれて行く。まるで本能や、自分でも訳の分からない無意識の衝動のようなものだ。初めからプログラムされていたかのようにである。 こうしたことは、たくさんある。引きこもりから外へ出ようとする、閉じるから開く、そして開いては閉じる。沈むよりも浮かび上がろうとする、降りるよりも昇ろうとする。これらは自分を取り囲む重力の拘束から逃れようとするものである。 あるいは、闇から光を求めるのもそうだ。また、硬く尖った世界から柔らかく丸みのある世界を目指すのもそうだ。下から上へ、狭間から開けた頂へ、暗さから明るさへ。 〜といったようにである。人間は無意識の内にそうした行動をしている。 |