index< 日誌 < l見えないもの < 24c-99カタチなき精神 「なりすまし」p2 |
自分にとって未知の、得体の知れない情緒の突発的な発作、そしてその衝動と爆発といったものは、現実世界の中で何らかのカタチで発散されねばならず、もしも発散できないとすると、それだけで精神が破壊されてしまう。 だから何でも良い、どんなカタチをとっても良いし、何にでも取り憑き乗り移り、そしてまるでそれが未知のものの正体のように成り済まして爆発させる。 ある意味で、それはデッチ上げであり、こじつけであるが、そんなことはどうでも良いことなのである。要は、いま発散しなければ自分の精神が持たず、壊れてしまうということなのである。 だからまた、「悪者」は必ずどこかに居るはずで、それを見つけ出して懲らしめなければならないのである。理由などどうでも良い、懲らしめるという行為が自分に正当性と安心を与えてくれるのである。 |