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情緒は感情を包み込んでいて、そして感情の背景ともなっている。しかし、ぼんやりしていて捉えどころがなく、漠然としていて何一つはっきりせず分からないままである。 なぜか? それは、このような自分自身の心の中を理解する条件を欠いているからである。自分だけでは、自分のことがよく分からないのである。情緒は、その気分や心情といったものの「対象」を欠いているのである。 言わば、情緒という池の中から、感情が大きな泡となって浮かび上がってくるのである。その相手たる対象を欠いたままで、何かしら楽しい気分になったり、憂鬱になったり、ワクワクしたりしているのである。だからまた、いつまでたっても、どこまで行っても、その理由が自分には分からないのである。 |