index< 日誌 < aj情緒 < 24d-04「情緒と感情」p5 |
こうした情緒というものが、他者としての現実の対象を得て始めて感情となり、現実世界との実際の係わりを持つようになるのである。 そしてこれが現実である以上、自分と他人との間に境界線が引かれて始めて、現実というのが見えても来るし、その気分や心情といったものの理由や原因、そしてその解決方法といったものも理解されるのである。 自己の情緒と、そうした現実との間の接点になっているのが感情なのである。従ってまた、情緒自体は潜在的であるが、感情は顕在的で表出的なのである。情緒は無意識であるが、感情は意識的で自覚的である。そしてこの自覚なしに相手に対する感情は起こらないのである。 |