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遠くを見るのは、いまいる現実の外を見ようとしているのであって、それは、現実と非現実のギャップの目印しとして、それを見ている。たとえ、それが何の意味もないものとしても、そうして自分を安心させ納得しようとしているのである。 つまり、実用というよりも心理的な要求から、無意識の内に意識とは別のところで作用しているのである。そうやって自分を納得させ安心もして、その上で次の動作へと移ろうとしているのである。 たとえば、理由もないのに遠方を見るのは、現実に遠方の何かを見ようとしているのではない。それは単に自分自身の空想の世界で何かを見ようとしているのである。 |