index< 日誌 < ax背景 < 24d-07「思い込みの世界」p7 |
現実の仕草といったものが、それとは何か別の自分自身の中にある空想的な思考の動きを反映していて、それを暗示し表現しているのである。現実の仕草や表情といったものが、それが本来持っていた実用的な意味から分離独立して、それとは別の抽象化された情緒の世界を映し出しているのである。 情緒は、自分自身の見えるカタチを求めているのであって、それが表情や仕草として、外から見ると何かしら得体の知れない、意味不明の動きとなって現れているのである。 それは、たしかに遠くのものを見ているが、現実のものではなく、自分の観念の世界の空想上のものを見ている。そうした場合が少なからずあるのである。 空想の世界が自分でも意識することなしに、そうした仕草や表情として現れている。むしろ、無意識の世界がそのまま仕草や表情に現れているのである。つまり、その意味では、仕草や表情は素直で正直なのである。 |