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6、精神の領域。

だからまた、自意識というのが自分の中にではなく、他人との関係の中で求められ、そしてこのような他人依存の関係が、必然的に身分的な上下の人間関係を生み出しているのである。

自分で自分を意識することがないし、その必要もなく、またそれを意識してはならない世界を生きている。従って、自分で自分の精神の世界を自覚することもない。自分の中で自分が自律することがないのである。

だからまた、どこまで行っても個人が個人として自律することが無く、プライバシーも人権の概念も理解されることがない。精神の自由もなければ、それ以前に自らの精神の領域といったものが存在しないのである。

戻る。             続く。


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2018-1022-1027