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実際に人間の感覚というものは、それが記憶として肉体の生理作用や意識の世界で残って行く以上、自分にとって都合のよいもの、必要なものしか残らないのである。 あるいは同じことだが、仕草や表情の実際上の効果と、それが印象する象徴の世界は、情緒の世界から見ると同じものと言わざるを得ないのである。 すべては自分の中にある情緒の世界から始まっていて、これを外の現実の世界から見ると仕草と表情の世界であり、自分の中の観念の世界から見ると、印象と象徴の空想の世界なのである。それはただ、情緒が現れる場面の違いに過ぎないのである。 |