index< 日誌g自己分裂 aj情緒< 24d-22「肉体の疑惑」p7


6、さがしもの。

情緒は自分自身の現実の姿に、際限のない疑惑を抱いてしまうのである。そうかといって、情緒自身、自分の現実のカタチを知らないし、知りようがないのである。しかしまた、だからこそ、それをいつも探し求めて止まないのである。

馴れや習慣の日常からの逸脱を求めて止まないのである。そして、肉体の中から肉体を離れて、肉体とは別のものとして自らを現わしてくるのである。

それは自分の中で忘れられ失われていた、かつての潜在的な可能性とでもいうべきものであって、それが現実の世界の中で、自らの居場所と表出先を求めてさ迷い出てきているのである。

戻る。             続く。


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2018-1029-1010