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7、可能性。

もちろんそれは、潜在的な主観の可能性に過ぎないのであるが、しかし、現実にそれを実現する環境の条件が無ければ、忘れられ消えて行くしかないものなのである。

そして、たいていそうして気づかれることなく消えて行く。一つの選択肢といったものが、自分の中から失われてゆくのである。そしてまた、そうしたことの繰り返しが、結局のところ、お決まりのコースをたどるしかないように出来ているのである。

思い込み、思い過ごし、誇大妄想、幻覚と幻想、それに偏見と歪曲と捏造・・・。しかしまた、そうしたこと自体が自分の中の指向性とクセの傾向なのである。

そして、これが自己の固有の特殊性なのであって、個性なのである。自分だけの主観の世界なのである。だからまた、外の世界へ出ようとするし、出て行かねばならないのである。

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2018-1029-1010