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そして、これを自分自身の情緒の営みとして感じ取っている。自分にしかない、自分だけの、自分自身の「しるし」として感じ取っているのである。しかしまた、だからこそ他人にもそれと同じもの、自分になくて他人にしかないものを感じ取ってしまうのである。 他人を尊重するというのは、このことなのである。そしてそれを理解し知ることが出来るのである。まるで鏡(かがみ)の中の自分を見るように、他人の心の中が見えたと思えてくるのである。 |