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夢の中で「扉」が見える。 ふだん使われることのない、ほとんど物置のような、それでもかなり広い部屋が連なった空間だ。最上階の、今ではほとんど忘れられ、誰も入って行かないし気づくこともない、そしてそれでもかなり広い最上階の部屋だ。 ふだん忘れていて、その必要もなく、誰も気づかない世界であるが、それでも何かのハズミでふっと思い出すのである。この夢の中に出て来る「扉」は、そうした忘れられ、失われ、気づくこともなく過ぎて行った、そうした世界なのである そうした失われた記憶の世界。そしてその痕跡、そうした沈潜した陰の世界。そうした暗示と象徴の世界なのである。 |