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4、許せない人間。

それは顔の表情にも仕草にも現れている。どこか白々しくわざとらしいのである。そして反応がワンテンポ遅く鈍いのである(腹の中で何か他のことを考えようとしている)。さらに無表情なのである(何を考えたら良いのか分からないのである)。これはきっと何かを隠しているのに違いないのだ。

そういう人間は、自分の心の中で何か他のことを考えている。自分の考えを持っている。他人に惑わされない自律した自分の意志を持っている。だから、それがどうしても許せないのである。

それは、この集団の秩序と上下の関係を破壊する恐れのある人間なのだ。 だから、そういう人間に対しては特に注意して気を付けなければならない。気づかないままで忘れた頃に、いつ後ろから何をされるか分からないのである。

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2019-0725-0815