index< 日誌 < p変異< 24d-35異人 「生まれつき」p6 |
仮に、そうでないとしても、それは周りの人々から見れば必要のない人間で、周りのみんなの和を乱し、引っ掻き回し、災いと諍(いさか)いのタネになるのは、目に見えている。みんなの、この集団全体の、普通の大多数の人々の足を引っ張るか、ジャマしに来る、厄介でガマンのならない存在でしかないのである。 それどころか、そういう人間は何かを隠している。そしてそれはきっと何か良からぬことを考えている証拠なのである。きっと周りのみんなと反対のことを考えているのに違いないのである。 だからそれは、どこかよそよそしく、ぎこちなく、白々しいのである。そうしたわざとらしさが顔や表情に隠しようもなく現れている。どこか人間の根本的なところが違うのだ。 |