index< 日誌 < p変異< 24d-36異人 「反社会的存在」p4 |
こういう人間は根本的に反社会的な人間なのだ。もともと生まれつきそうなのだ。社会全体の誰もが忌み嫌い、蔑み、嫌がる人間で、この世界のどこにも自分の居場所というのを持たない、正体不明の人間なのだ。 だから「生まれつき」なのであって、それはもはや矯正出来ないことを意味している。しかしまた、それは「生まれつき」でなければならないのである。「生まれつき」であることによって、それを問答無用で悪者に仕立て上げることが出来るのである。 また、そうでなければならない人間なのだ。世の中には、そういう嫌われ者がどうしても必要なのである。それは、このようにして社会全体が成り立っているのである。正しい者がそうであるためには、正しくない悪者がどうしても必要なのだ。 |