index< 日誌p変異< 24d-36異人 「反社会的存在」p4


1、悪者。

こういう人間は根本的に反社会的な人間なのだ。もともと生まれつきそうなのだ。社会全体の誰もが忌み嫌い、蔑み、嫌がる人間で、この世界のどこにも自分の居場所というのを持たない、正体不明の人間なのだ。

だから「生まれつき」なのであって、それはもはや矯正出来ないことを意味している。しかしまた、それは「生まれつき」でなければならないのである。「生まれつき」であることによって、それを問答無用で悪者に仕立て上げることが出来るのである。

また、そうでなければならない人間なのだ。世の中には、そういう嫌われ者がどうしても必要なのである。それは、このようにして社会全体が成り立っているのである。正しい者がそうであるためには、正しくない悪者がどうしても必要なのだ。

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2019-0725-0815