index< 日誌 < p変異< 24d-36異人 「反社会的存在」p4 |
それが誰にとっても最も分かり安い秩序なのだ。そうして誰もが納得するし、安心もし、そして団結できるのである。自分たちは仲間であると思えるのである。そうして安心と、安全と、安定した世界を生きて行けるのである。 だからまた、悪者が必要だし、悪者がいなければそれを作り出すし、でっち上げて捏造するのである。これは必然であって、あまねく世界の秩序なのである。 だから、決して油断してはならず、見逃してもならない。異人・よそ者・異人種を自分たちの世界から排除するのだ。これは私たちの秩序と正義の外の人間なのだ。自分たちが正義であるためには、そうでない者がどうしても必要なのである。 自分たちが「自分たち」であり続けるためには、排除という行為自体がどうしても必要なのである。排除の必要があるのではない、排除という行為自体が必要なのである。そうやって自分の存在を確かめ正当化するための、行為自体が必要なのである。 |