index< 日誌 < z自意識< 24d-38自分はだれか 「条件」p6 |
これは学校でも会社でも、近所の町内会でも、およそ組織という名の付く集団であれば、それは絶対のオキテなのである。そして実は、これがこの世界の正義であり、決して逆らうことの許されない秩序なのである。そしてこれこそが、この社会の存続の絶対的条件なのである。 しかし、ここでもっと注意しなければならないのは、このような上下の関係だけで成り立つ社会にあっては、自分はいったい「何者」なのかという、自意識の問題が浮かび上がってくる。 自分自身の内面に向けられるべき、そうした自己意識というのが存在しない世界なのである。あるのは、オマエが上かオレが上かだけで成り立っている世界である。従って、自意識というのが外に向けられた上下の関係だけとなる。 |