index< 日誌 < z自意識< 24d-38自分はだれか 「条件」p6 |
このような蔑(さげす)みを伴う区別、そしてその身分関係、あるいはその根底にある上下の関係にとって、その起源や原因や理由といったものは、どうでも良いことである。 要は、それが自分にとって必要なことであり、世の中で圧倒的多数を占める普通の人々によって、求められているということなのである。そして、このようにして、この世界の秩序が成り立っているということなのである。 従って、このような世界では、だれにも分かりやすく言い訳の出来ない、そうした目に見える生まれつきの理由がもっとも好まれるのである。すなわち、逆らう実力のない弱い立場の少数者であることが求められる。すなわち、障碍者、異人種、施設や地方出身者などが、ちょうどこうしたターゲットにピッタシの者なのである。 |