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2、境界線。

それらは本来、同じものなのであって、ただそれの見え方・感じ方・考え方の、見る側の都合と条件によって見え方が違ってきている、ということなのである。また、そうしたことは、歴史や社会関係を見る場合においても、そのまま言えることなのである。

情熱や意志、やる気といったものは、それらはどこまで行っても、当事者本人の一方的な行為や片思いに過ぎないのである。客観的なものになり得ないのである。

これが客観的でより普遍的な歴史と社会の現実になるには、それが客観的な現実でなければならない。すなわち、自己と他者が厳然と区別される境界線を持つ世界である。

それは、本人の意志とは何ら関係がない、また本人の意志や情熱といったものが介入する余地のない、自分の外の現実が決定する事柄だということである。

戻る。             続く。


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2019-0831-0909