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1、上下の関係。

しかし深刻なのは、自意識というのが自分の中で自律しておらず、他人との関係の中でしか自分を見い出せないということである。自分の中で自分を意識する自己意識を欠いている、ということである。

従って、価値観や道徳や正義、そしてそうしたことの規範といったものが、あくまでも、どこまで行っても自分自身に求められるということがなく、他人との関係の中に求められる。そして、これがすなわち、上下の人間関係なのである。

すなわち、自意識・アイデンティティー・自己の同一性といったものが、外面的で形式的で表面的なのである。内面的でもなければ、表面的な形式に従うだけで自由な発想が求められず、むしろそうした自由な生き方や考え方が、あってはならないものとして忌み嫌われるということである。

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2019-0831-0909