index< 日誌 < z自意識< 24d-42自分はだれか 「自意識」p7 |
自意識というのが、このような飽くまでも他人との間の優劣と、上下の関係だけに求められ、それが自分自身の中に求められることがないのである。自分の中の精神の世界に自己を見い出すことが無い。また、それが出来ず、それがいったい何のことなのか理解することもない。 会社にいたころ、会社のためという名目さえあれば、誰もが言うことを聞いてくれたし、誰もがそれに従ったし、従うしかないように出来ていた。しかし、それは口実なのだ。それでもって会社組織が統治されていたのである。 そしてまた、これが日本の企業の発展の原動力だったのである。部下が上司、下請けが元請けの言うことを聞いて当たり前なのだ。部下や下請けから見ると、それは「お客様」に対する態度と同じものなのだ。 |