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それは同時にまた、このような直接・間接に係わる様々な組織や器官の作用といったものが、慣れと不慣れによる随意・不随意の連鎖した動きであるということである。だからまた、そのような慣れ・不慣れ、随意・不随意の違いといったものが、そのまま表情として生み出され現れてくる。 それは同時にまた、動揺と定まることのない心の中のズレと歪み、変化の移ろいといったものを表現している。なぜなら、このような慣れや不慣れといったこと自体が、この当事者本人の経験と記憶に基づいているからである。 それは、このような本人自身の生き方に根差したものなのである。それは心の中の慣れと不慣れをそのまま表現したものなのである。 しかしまた、このような定まることのない、互いに拮抗する様々な思いや観念といったものが、人間の意識や生き方、そしてその経験と記憶の世界を作り上げてきたのである。しかしまた言い換えると、このような「定まる」ということが無いから、それが人間的であると言えるのである。 |