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7、背景。

そして精神にとっての肉体とは、このような自己の自律性に基づいて、自らが生み出した自己の文化であり、そしてそのための現実的な条件、すなわち「領土」なのである。

そしてその上で営まれる自らの社会システムであり、生産と生存のための様式のことなのである。精神は、このような自己の肉体を現実の世界に得ることによって始めて、現実の存在となることが出来たのである。

またそうしたことが自分の中で、肉体のリズムと情緒の世界を作り出しているのである。あるいはまた、そうした肉体のリズムといったものが、自分の中で自己の必然性や自律性の背景になっているのである。すなわち、この背景を離れては何も成し得ない存在なのである。

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2019-1022-1104