index< 日誌 < au錯覚< 24d-56生成される観念 「観念化」p2


2、対峙。

意識は自分自身の肉体の表情を、相手に対する交渉とコミュニケーションのための手段として利用し始めている。肉体というのが、ただたんに食べ物を得て身体を維持するための主体から、集団としての、社会の中の一員としての社会的存在のための手段となっている。

肉体の直接的・同時的行動から意識が解放されることによって、意識は現実から離れて印象と象徴、そしてそれが符号化された観念の世界にさ迷い出てきている。自分が自分の中で観念の世界と対峙している。

自分の中で現実が観念化されたのである。印象と符号化された仮想の世界の中で、自分で自分を見ているという状況を作り出している。

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2019-1022-1104