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3、兆候。

例えば、いまいるところから瞬時に逃げ出す必要があるかも知れない場合、足と胴体は駆け出す直前の動作と体勢を取ろうとする。あるいはそれが反撃と攻撃の必要が予想される場合は、知らず知らずの内に腕は後ろへ控えて、発射位置でスタンバイしている。

それに連動して腰と体重が拳に集中するように、片足は少し後ろにズレて、胴体も回転して打撃が手の拳に集中するように、こころもち後ろ気味になっている。要するに、自分でも気づかず知らぬ間にそうした体勢を取っている。

つまり、こうしたことが表情であり、仕草なのである。それは無意識の反射的な動作であり、またそのための予兆的な前段階の準備的な動きなのである。だからまた相手も自分も、それを見て次の動作を予測しようとするのである。

戻る。             続く。


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2019-1022-1104