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そしてこの「一点」というのは相手であり、自分がこれから成そうとする目的と意図が存在する空間の位置である。従ってまた、目もその上のマユも、鼻もクチも耳も、そしてさらにそれらを繋ぐ顔表面のすべての筋肉の動きも、それへと向かい、そのために集中し統合されている。 ちょうど顔面の中心に向かって、すべての神経と感覚器官が集中され編成されている。そうしたことが他人が見ても非常によく分かるのである。顔表面のシワやヒダ、そしてそのカタチと向きといったものが、肉体内部の感覚と生理の動きに反応しているのである。 そしてそれは同時に、そのまま本人の情緒の世界を映し出しているのである。そしてこれを私たちは「表情」と言っているのである。それはまた、問題解決のための現実的な直接行動直前の、印象と直感、象徴とサインの世界であり、言い換えると、それだけで社会的なコミュニケーションの交流が始まっているのである。 |