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だから情緒でも感情でもなく、ちょうどその中間の状態なのである。だからまた衝動的で本能的な、直感的なものにならざるを得ないのである。このような「おののき」、原因不明の恐れや、あるいはためらいや戸惑い困惑といったものは、それ自体で興奮することも沈潜することもないのである。 だからこうした意味で「おののき」は、高揚でも抑鬱でもないと言える。それ以前の、それとは別の、それ以外の感情と言える。だからまたその生理の作用も独特である。それは、自律神経の混乱として現れる。 内分泌腺の異常、瞳孔の散大、筋肉の震え、鳥肌、冷や汗、めまい、吐き気、幻覚、幻聴、錯視などとして現れる。そしてこれが「おののき」や困惑、驚きといった場合の「表情」なのである。一瞬全身の筋肉が強く収縮・緊張し固まり、そしてやがて全身からチカラが抜けて弛緩し、緩んだままとなる。そしてこの状態がしばらく続くのである。 |