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このようにして新たな種が発生しては消えて行く。身体上の構造のカタチも、このような歴史的な永いスパン(単位)で見ると、それ自体が変化をくり返す。そうならざるを得ないのである。たとえば、数億年という時間の経過が魚のヒレを足と手に変え、あるいは翼にしたようにである。 しかし話を元に戻して、なぜ、神経と生理といったものが馴れた経路をたどるのか。結論から先に言うと、これがすなわち「くり返し」なのであって、そしてこれがまた、自己と他者を区別する境界線を生み出したのである。 そして、こうした馴れの「くり返し」といったものが、自己を他者と区別し、そしてまた外の条件とは異なる者としての自己を生み出す原因となったのである。 |