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2、環境。

しかし、これは仕方のないことである。地球規模での変化のサイクルは数千万数億年単位なのであるが、その上で繰り広げられる生物の種の盛衰は、せいぜい数百万年がほとんどである。

ということは、このような地球環境が安定した、非常に短い期間に適応した種だけがその時代を生きているということである。そうだとすれば、この歴史的時代の環境に適合した種、すなわち、そうした種としてのすがたカタチと肉体的特徴を持つ者だけが、その時代を生きているのである。

そしてこのような歴史的環境の条件は、それ以外の種の存続を否定するものとして作用しているのである。種自体が、このような環境の条件が生み出したものなのである。従ってまた、種そのものが変化せざるを得ず、そしてまた新たに発生しては滅ぶというサイクルを繰り返すのである。

戻る。             続く。


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2019-1022-1104