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そして、このような「くり返される」馴れの常態化が自己の同一性となっているのである。「くり返される」こと自体が、自己の存在のカタチとなっているのである。それが子孫に受け継がれ継続することによって、それが歴史上の存在となっているのである。 言い換えると、それが繰り返されることによって歴史上の存在となり、そしてそれ自体が新たな「種」を生み出しているのである。馴れといったものが、それを繰り返し続けた者が、今日の私たちに知られた存在となることが出来たのである。 だから、これはどうしても「くり返され」ねばならなかったのである。この「くり返す」こと自体が存在の不可欠の条件だったのである。それは、「くり返す」ことによって、自己の内に外の世界とは区別される、それ自身の固有で必然的な内的世界を作り出したのである。 |