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4、疑惑。

このようにして政府と国家自体が、自分の存在の拠りどころとなっている。それは自分が信じるもの、信仰といったものが自分の外に出てきてカタチになったのである。

人間にとって信じるものとは自分が体験してきたことであり、また、シツケやオキテとして家庭と学校と社会で学んできたことの記憶である。そうしたことが自分が学んできたことの基になっていて、そしてまたこれが、自己の一体性・同一性となって自意識を生み出しているのである。

だからこうした自己の体験と記憶を離れたところに、自分は存在しないのである。そしてまた、そうしたことを政府と国家のシステムが管理運営してるのである。だからやはり政府や国家は、真っ先に疑わなければならない存在であると、言わざるを得ないのである。

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2019-1104-1121