index< 日誌 < u列島< 24d-67自分たち 「共有意識」p8 |
それは自分たちのアイデンティティーと、自分たちが生きてきた上下の人間関係を破壊してしまう者なのである。新しい異質の生活様式とその思考と行動の様式を持ち込むことによって、いままでの自分たちの立場と地位を脅かす者なのである。 たしかに、それは社会に敵対している。いまある社会の常識と正義を無視して生きている存在なのである。だからそれがどうしても、何としても許せないのである。癪に障るし、腹に据えかねるし、ガマンがならないのである。 しかし実は、これが宗教なのである。これが、自分が信じるところの根源的な出発点になっているのである。すなわち自分とは、「自分たち」のことであって、自分というのが、始めからどこにも存在しないのである。そうした世界なのである。 |