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2、肉体の変化。

遺伝とは、与えられた自己の現実のカタチなのであって、適応とは、そこから自己が現れ出てきて、その上で繰り広げられる自己の存在の仕方のことである。だからまた、それを数千数万年という、非常に永い歴史的な時間で見ると、遺伝と適応との間の区別が限りなく曖昧になってくるのである。

最初に馴れと適応とによる単なる生理的変化に過ぎなかったものが、いつしか生存のための不可欠のなくてはならないものとなり、それが自身の生存のための新たな様式となり、習性となる。

そしてそれがまた、肉体の体質と機能と役割の変化を促し、そしてこれが数千数万年に及ぶ環境への適応の中で肉体の形質そのものを変化させたのである。

戻る。             続く。


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2019-1104-1121