index< 日誌 < ai原理< 24d-68遺伝と適応 「時間」p7 |
あるいはまた、変化が出来ずに種として存続し得なかったのである。最初は非常に些細な生理的変化に過ぎなかったものが、その果てしなく際限のない繰り返しが、嫌が上にも肉体そのものの変化をもたらしたのである。 たとえそれが目に見えないような些細で小さな変化であったとしても、そうなのである。これを、くり返される時間の長さで考えると、時間の短さが生理と機能の変化であり、時間の長さが肉体の形質の変化となって現れているのである。その違いはと言えば、それはただ時間の長さの違いに過ぎないのである。 またそうしてのみ種として存在し、存続してこれたということなのである。なぜなら、このようにして生存してしてきたからこそ、それが現在もなお存在しているのである。私たちが、いま目の前にしている現実とは、すべてこのようにして取捨選択されて来た歴史の選択の結果なのである。 |