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2、手段。

おどろき、ためらい、恐れおののく、といった感情に伴うそれぞれ特有の、自分でも意識することなくして、ノドの奥から声が震え出す。これはノド周辺の筋肉の痙攣が惹き起こす仕方のない障害である。心的動揺と呼吸器の混乱が、空気が狭い気管の中で震えて振動しているのである。

しかし、このような身体の動きもそうであるが、要は発声といったものが、コミュニケーションの手段として発達してきたということである。周りがそれを求め、本人もそれを望んだということである。

顔の表情、身体の動き、そしてノドから出る音といったものが、「音」それ自体が手段になっていったということである。そしてこの手段の当事者たる本人は自分自身である。

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2019-1121-1129