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4、アイデンティティー。

馴れや習性といったものがそうである。自分にして見ればこれしかなく、これ以外になく、これだけが自分を自分として認め、そして確かめることの出来る現実なのである。そしてこれが、自分が自分であることの証明になっているのである。

そしてこのような時と場所を越えて、いつも自分が自分であり続けるということ、これが自己の同一性なのである。馴れと習慣によってもたらされた自己の生活様式が、自己の同一性なのである。これが自己の存在の仕方であり、立場であり、自意識を生み出しているのである。

戻る。             続く。


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2019-1129-1209