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1、自分の考えがない。

これは昔の日本の作法にもよく現れている。武士道がそれであり、滅私奉公、そして切腹、心中、玉砕・集団自殺がそれである。これらは、いずれもすべて、個人という概念の絶滅の上に成り立つ規範である。

大昔からそのように生きて来たし、それしか知らず、選択肢など無く、それだけが自分たちの作法の規範であり続けたのである。だからまた、今日の人権やプライバシーなどといった概念がどこか怪しく、ぼやけて歪んだ印象を受けてしまうのである。

言っていることは非常に立派なことを言っているのであるが、自分の考えというのがなく、すべてが他人からの受け売りに終始しているのである。例えるなら、世間知らずの学生が、書籍の頭の中だけで覚えたことをそのまま信じているのである。

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2019-1129-1209