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2、閉じた世界。

要するに、何も分かっていないのである。しかしまた、そうした統治される能力に秀でた人間が誰からも求められ、認められているのである。そして、ここでもまた、「個人」というのが曖昧にされ、意図的に避けられているのである。

自分にそうした経験もなく、またそうした現実に係わることも、そしてそれ以上に、そうした現実に疑問を抱くこともない、そうした世界を生きている。そもそも、そうした「個人」を意識させるような現実そのものが、この世界にはないのである。

すなわち、そうした閉じた世界の住人なのであって、そうである限り何も見えず、知ることもないのである。自分にとっての現実というのが、そうした非常に限られた閉じた世界なのである。

戻る。             続く。


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2019-1129-1209