index< 日誌 < u列島 < 24d-91おもてなしC 「集団的自意識」p9 |
だからまたそれを知りようがないし、理解も出来ないのであるが、しかしそれでも頭の中だけは、自分は知っているのだと信じているのである。実際、こういう人間ばかりである。そしてだれもがそうだから、それを不思議ともオカシイとも思わないのである。 しかしまた、だから良いのである。統治する側からすると、これが最も安定した争いのない社会を作り出しているのである。そうした幻想と欺瞞の世界なのである。 だからまた、いつまで経っても親兄弟や孫、そして会社、そしてまた国家国民から自立することが出来ないのである。個人である以前に国民であろうとするのである。そしてこれが帰属意識にあって、自意識の根源にあるのである。自意識というのが個人として自律することがないのである。 |